図らずも追悼上映となった文芸坐ロメールオールナイトで好きじゃなかった「冬物語」がすげえ名画に思えてきたり映画好きになったきっかけが「JAWS」封切の劇場でスシ詰めの客がうねるように大ウケしている様子に感激したからってそれ俺と一緒じゃんとひそかな同士感を抱いて足を運んだ「板尾創路の脱獄王」にものすごくビミョーな気持ちにさせられたりしている今日この頃さっきもうたた寝して目が覚めたら今月の映画秘宝武田鉄矢のグラビア(って!)*1に顔をべったりつけていたのに気づいて5秒ほど死にたくなったり山ありタニャーリの毎日ですが明日は横浜に瀬田なつきを見に行くなう。なうじゃねえよ。

*1:この写真ホントすごいからぜひご覧あれ

シネマハスラー本発売記念オールナイトチケット取れた

プラチナチケット化しているようす。こういうお祭りは新宿ミラノ1でやればキャパも倍以上で盛り上がりますよ。つうかバルト9ってそんなに素晴らしい映画館かね。かかる映画は「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」「SRサイタマノラッパー」とタマフルらしいタイトルの並びだが、例えば「スノープリンス」「サヨナライツカ」の後に生ハスラーって感じでも俺はよかったんだけど。

ラジオサーバーポケット買った

http://olympus-imaging.jp/product/audio/pj10/index.html
トークマスターIIの充電池がパンパンにふくれあがってそろそろヤバくなっていた。性能的には後継機のトクマススリムがいいのだがニッチ市場をいいことに3万円近くの値段設定は(昔のトクマスIIはもっと高かったが)ありえない。代替としてオリンパスのラジオサーバー(大容量だが据え置きで取り回しが悪い)、ないしはサンヨーのICR-RS110MF(予約タイマー設定が5種までしかできない)のあいだで迷っていたのだが、先月この機種の発売を知って速攻で予約を入れてみた。
容量は2GBで少なめだが1週間分のラジオ録音用としては充分だし、パソコンに接続して20種のタイマー設定が可能、要は1万円安いトクマススリムですな。まだ発送中で手元に届いていないけど使い勝手はおいおいメモしていくつもり。

「ザ・ハングオーバー」日本公開けてい

町山智浩ブログで知る。署名にも参加した手前ちゃんと金を払って観る。面白ければ何回も観る(もしつまんなかったらここでけなす)。こういう経緯で公開になったものをこかしてしまったらホント後がないのでー。

田の中勇さん

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100115-00000152-jij-soci
声変わり前の男子小学生にとって裏声の「おいキタロウ」は扱いやすい飛び道具の一つである。そこへ至った経緯は忘れたが*1、三年生の頃の自習時間になぜだかクラス全男子が5分間にわたって目玉おやじを演り続けるというカルナバルが開催されたことがあった。隣のクラスの担任がたまらず駆けつけて叫んだ「おまえらなんさえずりよっとか!」の一言で一瞬全員が静まり返る。しかし5分間血圧を上げ続けたあげくに急に黙らせられた男子のうち2名が貧血を起こしガタガターン!と机ごとぶっ倒れる大音響に教室は再び騒然となるのだった。
十数年後、スタッフとして戸田恵子時代の「ゲゲゲの鬼太郎*2」の音声収録に立ち会う機会を得た。ガチガチにあがってNGを連発し周囲に謝りまくる新人女優に「そんなにあやまるこたぁない」と*3優しい言葉をかける永井一郎のダンディさ加減にしびれる俺。そのとき、やや小太りの中年の声優さんがマイクの前に立った。
「おい、キタロウ!」
!ああこのひとがあの、
「待つんじゃねずみ男!」
ホントにあの声だよ!
「はぁ〜あ〜極楽極楽ぅ」
すげえ・・・ちゃわん風呂入りてえ。
貧血起こすほど力まないとあの声が出せないのは素人の悲しさで、きっとこの田の中さんという人はお茶の子的にさらさらとあの声を出しているに違いない、というかそうでないと身が持たないはず、という思い込みをあの件以来持っていた俺だが、目の前で喋る田の中さんはセリフを一言言うたびに思い切り息を吸いこみ、額に汗を浮かばせながら叫ぶようにあの声で芝居していた。
俺はまもなくその仕事を止めてしまったので、鬼太郎のアフレコ、というか田の中さんの仕事を直に見る機会もそれきりになった。毎回あんなに奮闘していてはわりと近い将来に田の中さんの声は聴けなくなっちゃうんじゃないか、と(仕事場を一回覗かせてもらっただけの分際で)えらい失礼なことをぼんやり考えていたあのときからももう25年が過ぎ、プロというのは命削る仕事を死ぬまで平気で続けられるもんだ、と俺的には教えられた気がしています。あの声で。
合掌。

*1:おそらく何人かの女子が過剰に嫌がったせいだと思う

*2:主題歌はIKZO

*3:カリ城のジョドーっぽい声で

地下鉄で聴けるラジオ、サポートはTwitter――TOKYO FM、iPhoneアプリの意外な反響(ITmedia News)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/14/news013.html
ここ数年は座して死を待ち中みたいだったラジオ業界でTOKYO FMがやってくれた。島。ついったーのことはよく知らないが、放送した曲から直リンでネットショップで購入とか、キャッシュで電波問題を(一部)解決するとか、こうしたらラジオ復活出来るんじゃないかと妄想していたアイデアがわりとてんこもり。こうなったらiPhoneこうたる。裕司。
しかし何より画期的なのは、

全番組の出演者やプロデューサーから配信許諾を得るため、番組表を広げ、許諾をもらった人の名前を1つ1つチェックしていったという。「前例のないサービスで説明が難しかったが、ほとんどの人がすごく喜んでくれた」(同社編成制作局ライツ開発部の藤井大輔さん)。楽曲配信については、日本音楽著作権協会JASRAC)と日本レコード協会から許諾をもらった。

なかでクリアできなかったのはやっぱあの事務所っていう・・・。しかし一度ビジネスモデルが成立してしまえばこっちのもんかも。偉いぞTFM。他の局もがんばれ。

マッハ!弐(2008 パンナー・リットグライ トニー・ジャー)@109シネマズ川崎 SC5

マッハ!!!!!!!!(!は八つですよ)の続編で一応原題もONG BAK 2なんだけど、仏像はちょっとだけ。あと主演とその役名が共通してるほかは無関係の、アユタヤ王朝期が舞台の時代劇。
トム・ヤム・クン!」以降、「チョコレート・ファイター」ふくめてプラッチャヤー・ピンゲーオ(本作ではプロデュース)の殺陣の見せ方は端的にアカンと思っているので、今回殺陣のみならず共同監督に名を連ねたトニー・ジャーかましてくれるか?と期待していた。ただ本人さかなクンなみに人がよさそうなのでそこが不安ではあったのだが・・・結果
Two Thumbs Up! (Ebert & Roeper) 嘘。でもホント。
とにかくカメラと編集が超絶的体技の流れを裏切らないため、眼があきらめることなく観るべきものを追っていく。これが3,4分も続くと脳から変な汁が出てくるのがわかります。スローモーションなどギミックの入れ方も確実。現在自ら演じながらこんな芸当が出来るのはドニー・イェン(アラフォー)くらいになっていたところ、ジャーがやってくれたよ。もうアラサーだけど。
正直、今回の暗い情念をこめた役がジャーの格闘スーパースターとしてのブレイクを巻き起こすか、という点ではまだ決定版じゃないすが、この線を探ってみるのはありかな。主人公の少年期を演ずる子が一応ジャーには似ているもののはっきり言って美少年なので、「そして時は過ぎ」ジャーになっちゃうショットの微妙に残念な感じをいかに克服するか、これからが正念場だが応援しているのでがんばれジャー。
あ、あといっこだけ言っておくと「タイ・エンディング(俺命名*1」なのでかなりキョトーンとする人はする。

*1:今作では単に締めのナレーションで変なことを言っているだけなんですけど