惜しくも圏外は「ロボゲイシャ」「スペル」「月夜のバニー」「3時10分、決断のとき」「SR サイタマノラッパー」「スター・トレック」ちゅうところでしょうか。しかしわが偏愛する井口昇サム・ライミが俺様の好みから少しずつ乖離していっているのも感じたので次作での猛省を促したい。

九月に降る風 (2008 林書宇)@ユーロスペース2

チラシのどっかに書いてあった「台湾映画この10年のベスト」というのはどう考えても褒めすぎではあるが「藍色夏恋」なんかにも通じる甘やかさを持った佳作。共学だけどほとんど男子校的な男の子同士の絆が描かれるが、ホモセクシャルの匂いまでにはたどり着かない中坊テイストが秀逸です。ラストに台湾人なら(多分)おーってなるカメオ出演があるんだけど、日本だと江夏とか柴田とかになんのか?と考えると結構微妙な終わり方だと思った。

サブウェイ123 激突 (2009 トニー・スコット)@新宿オデヲン座

面白くなりそうな設定の投げっぱなし度では「交渉人真下なんとか」とそんなに違わない乱雑な脚本でヘルゲランドも本格的にヤキが回りましたかね。とはいいつつトニスコは好調維持で、前半は主役二人の顔の勝負で十分持つ。

BALLAD 名もなき恋のうた (2009 山崎 貴)@新宿グランドオデヲン

主役の人は動いてるときは悪くないと思うけど(鋭角的な顔が鎧兜姿に意外と映える)、身分違いの恋を胸に秘めた武将の心情を演じる段になるとじつになんというか・・・大国の将(TKO)と姫との婚儀について心にもなく肯定してしまったあと、城の廊下で見せる表情に注目。unkoでもしたいのか。あと菅田俊のおつむがちょっと弱い大男演技にも。演出家の力量ってアニメも実写も関係なくまんま出るもんだというのが良くわかる。
ヒロインの人はでかいですねえ