デトロイト・メタル・シティ （2008 李 闘士男）
デスメタルにしろ渋谷系にしろ、スクリーンで実際に音が鳴っちゃうと辛いんじゃないかと思ってた*1がそれ以前に原作からして音楽はダシにすぎないのでそれほど問題なかった様子。でもついついここで本気を出してしまう奴が作ればいくらでも面白くなってた素材だと思うンだけど。
原作のエピソードはわりと丁寧に拾ってるけどそのせいもあって構成が散漫になり、演出ももっさりしてるので、何かが吹っ切れた松雪泰子の怪演もむなしくギャグがあんま効いてこない。盛り上がるはずのMC鬼刃さんとか金玉ガールズ（文字だけじゃなくてちゃんと発声させろよー）とのバンド対決なんかほぼオマケ状態。最後もムリヤリ盛り上げようとして噴飯もののヘタこいてます。ステージ上のクラウザーさんがあの歌を歌いだしたところでこりゃ延長逆転サヨナラもありか？と一瞬期待したが空しかった。
松ケンは演技はともかくこのまま「中の人役者」として一生いってみてはどうかと思わせる勢いはある。一方で加藤ローサのありがたみのなさも凄いんだぜ。鈴木一真と加藤ローサがデートをする遊園地がとしまえんで、うわーここの隣だよ隣ーとヒジでつっつきあって盛り上がるカップルをほほえましく見守っていた俺である。レイプレイプレイプ。
