去年の10月くらいから色々あって*1、20年以上暮らした中野区を離れ埼玉県民となったureahoyです。勤めは続けてるけど通勤に時間かかるのでもうレイトショーは無理。あと銭湯が少なくてラジオの入りが悪い(とくにニッポン放送半田健人のANNがはじまったんで苦労して捕捉してますが)。

2/1
ピアニストを撃て
大人は判ってくれない 
新文芸坐

実はどっちも初見。「大人〜」は親父大酒呑み母主婦売春の問題家庭で生き抜くけなげな少年の話と思っていたら、貧乏ではあるが一応普通の家庭の子がごくカジュアルに捨てられる話だった。

シェルブールの雨傘
ローラ 
シネセゾン渋谷

昼から続けてヌーヴェルヴァーグデー。

2/7
DV ドメスティック・バイオレンス
DV2 ドメスティック・バイオレンス2 
新文芸坐

休憩時間に「観客をどう導きたいのか作り手がわかっていない。この作品には視点がない」と連れの女性に説明する男がいた。はとバスにでも乗ってガイドさんの導きでバスの二階からの視点で都内を眺めていればいいと思う。

2/8
愛のむきだし
ユーロスペース

約4時間飽きることなく観てしまった。キャラクターありきでエピソードをつなぐハリポ/パイカリ方式採用で観る側の負担は実は少なくできてるんだけど、園子温が渡り合おうとしているのはそれらの映画ではなく日本の漫画だ。この戦いでは役者が光輝けば輝くだけ映画側のアドバンテージになるわけだが、満島ひかりはその要請に充分答えていた。ケータイ小説愛読者っぽいおにゃのこもいっぱし来てたし、いろんな意味で幸福な興行が展開されてました。

2/10
感染列島
@新宿グランドオデヲン

爆笑問題カーボーイ」のコーナー「感染列島2」が面白かったのでつい観てしまった。いまは反省している。爆笑田中は「幼い娘のことばを母親宛の携帯メールにうちこむ父」が「話しかける娘に適当に相づちを打ちながら不倫相手にメールする父」にみえてしまうという、心のなさが際だつ印象的な演技を残していた。

2/11
プライド
@シアターN渋谷

見る予定なかったが可愛い子にはフットワーク軽い俺。定石通りのメロドラマの皮を過剰なキャラクターがべろんべろん剥いでゆく(でもその下にはより通俗的なメロドラマが)という展開は面白いと思ったけど、これはきっと原作がよく出来てんだな。銀座のママ役高島礼子の完璧な眉毛が生かされきっていたのは特筆もの。満島ひかり相場は一気に安くなったがこの作品には合ってます。菅野美穂がデビューした当時の「見かけによらずやる小娘」感と同じものを感じた。でも比較すると15円安。

グロテスク UNRATED VERSION
@シアターN渋谷

こっちが具合悪くなるほどの「痛覚のエスカレーション」を期待させる設定だが残念ながらそれほどでもなかった。

2/14
少年メリケンサック
新宿ピカデリー

ほかのお客が受けているのがまったくもって不思議なくらい乗れなかったです。クドカンがらみの映画だと「ドラッグストアガール」並。オリジナルのバンドネタなのにこの中途半端なやり切れてなさは何だ。むしろ実体験に近いから遠慮しちゃったのか?

2/15
ハロウィン
三軒茶屋中央

サイコキラー故郷に帰る。大変リリカルで実直な映画だが、マイケル・マイヤーズはもともとサイコキラーとは似て非なる存在なので、鑑賞後に根本的な違和感が残った。

インビジブル・ターゲット
三軒茶屋中央

ニコラス・ツェー, ジェイシー・チャン, ショーン・ユー荒木飛呂彦 ウー・ジンと戦う。これはいいですな。こないだの「香港国際警察」より好きだ。

2/21
チェンジリング
@新宿オデヲン座

というわけで2月分、「ローラ」と「チェンジリング」が素晴らしかった。あれ、まだつづくのかと最初は思った「チェンジリング」のラスト20分はほんとうにもうなんというか、「圧巻」と書こうとしたけど違うんだよなー。まあとにかく必見ですよ。

*1:隣の部屋から火が出て一人亡くなったとか