2009年ベスト・洋画
1 チェンジリング(クリント・イーストウッド)
2 母なる証明(ポン・ジュノ)
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- ということで’09年は母もの2本が突出。1:あの超むかつくジェフリー・ドノヴァンの警部に向かって俺の三つ隣の席で終始毒づいていた外人のおじさんが印象に残る。2:夕陽に逆光の主人公のシルエットにフラメンコギターっぽいテーマ曲がかぶるラストシーンに、自分の中の「特捜最前線(たしか似たようなエピソードがあったと思う)」スイッチが入り滂沱の涙が。
3 アンナと過ごした4日間(イェジー・スコリモフスキ)
4 アバンチュールはパリで(ホン・サンス)
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- 母ものに続いてはだめ男もの2本。3:中村れい子のように「サンタクロースが来たみたい」とは言ってくれないアンナ。そりゃそうだ。ポスターの惹句が劇中で発声されるところがよかったです。4:いつものホン・サンスなんだけどパリが舞台になると出てくる男女のどうしようもなさが一層際立つ気が。
5 レイチェルの結婚(ジョナサン・デミ)
6 夏時間の庭(オリヴィエ・アサイヤス)
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- 家族もの2本。5:というかむしろ姉妹ものの傑作。6:撮影賞はこの作品(エリック・ゴーティエ)で。
7 サーチャーズ2.0(アレックス・コックス)
8 イングロリアス・バスターズ(クエンティン・タランティーノ)
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- 復讐(&映画ヲタ)もの2本。7:この監督の荒れ地趣味がビデオ撮りのやっすい画面とベストマッチ。最後の「対決」には感動した。8:第一章があまりに出来すぎていて不安になったが、バスターズの登場でホッとする。「ベンジャミン・バトン」を観ていない俺にとって今年のブラピはアホ演技専門役者でした。
9 カールじいさんの空飛ぶ家(ピート・ドクター ボブ・ピーターソン)
10 グラン・トリノ(クリント・イーストウッド)
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- じじい(と東洋人の子供)もの2本。9:頭のアレの出来が良すぎたせいでそのあとが続かないイマイチな感動作と思われているフシがあるが、これはスカイアクションの秀作ですよ?10:集大成映画には違いないが(「ダーティファイター」+「センチメンタル・アドベンチャー」)/2、くらいのスタンスで観ておきたい1本。