オーシャンズ11(2001 スティーブン・ソダーバーグ)

’60sくらいのおされハリウッド活劇・・・の物まねをするソダーバーグ。音楽がそれっぽく響けば響くほど、なんか違うのね。
脚本は一応ちゃんと作ってある。しかし初見では、途中でクルーニーが一旦リタイヤする仕込みを仲間に明かさない理由がわかんなかったなあ。そうでもしなきゃマット・デイモンの見せ場がねぇってことなんだろうだけど。ジョージ・クルーニーが美術館づとめのジュリア・ロバーツとよりを戻す話が実はメインなんだけど、ロバーツはぜんぜんキュレーターに見えないし、クルーニーになびくような雰囲気がまったく感じられないのはどうでしょうか。
といいつつ、役柄的にもっともミス・キャストだったのはブラッド・ピット(あっちのポスターでは役柄=The Proとなっている)。クルーニーとは「ツーカーをこえたツーカー」って感じでなければならんと思うのだが、この人がやるとそういうニュアンスが出ない。冒頭、ハリウッドセレブのどら息子たちにうんざりしながらポーカー指南しているシーンでは、そいつらの仲間にしか見えませんでした。