新宿ピカデリーの…

来週の土曜、19日から新生新宿ピカデリーがオープンする。もちろん建物は完成しており、ガラス張りの正面入り口から中をのぞくと白を基調にしたロビーを見ることが出来る。靖国通り側から少し階段を上ったところがチケット売り場になっているようで、この高低差は旧ピカデリーのロビーを思い出させますな。出来上がってみると妙に入り組んでわかりにくかったバルト9のようなことはなさそうな気がするが、実際に中に入って映画を観るまではなんともいえません。
世間的にはお値段¥30,000のプラチナルームが話題のようだ。

チケットは世界で最も高価なお二人様30,000円に設定。選ばれた方々だけがお楽しみいただける、極上の環境とサービスを提供させていただきます。

ここだけの話、ソファの背もたれに空けてある穴に+¥50,000を丸めて突っ込むとシークレットオプションとしてマジックミラーサービスなるものが利用できるらしいが、都合により詳細な内容については触れられないのが残念である。ちゅうかこの部屋の室内灯が上映中のスクリーンにもろに反射するような設計になっている予感がしてしょうがないんだけどこれもひがみ根性のなせる業でしょうか。
ほかにペア¥10,000のプラチナシートやカフェなんかもあるらしいがまあセレブのこと*1はどうでも良い。下層民向けサービスはないのかと思って探してみたらメンバーズカードがちゃんとありました

□ 入会金・年会費どちらも0円!手続き不要!
□ 6回の有料鑑賞で、1回無料!
□ 料金1,000円!全スクリーンにメンバーシート

入会金も年会費もなし? メンバーズカード「プレゼント」となっているところをみると、クレジット機能もつけられるような立派なカードじゃなく「歌舞伎町シネシティカード」的なペラっとした奴っぽい。能書きにはこうある。

新宿ピカデリーは、映像作品を創造するクリエイター、アーティストを応援します。未来の脚本家、監督、俳優、研究者を目指す人々をバックアップするために、メンバーシート1,000円を用意しました。さらに、ポイントシステムは、6回の料金で7回鑑賞することを可能にします。1,000円×6回÷7回=平均857円。多くの優れた作品を鑑賞することで、知識を高め、感性を磨き、世界においてトップのポジションを目指していただくことを願っています。

はいはい。60歳になるまでは大統領でも何でも目指す予定なので俺にもくれ。この手のカードでポイントがつくってのは良心的だし。

メンバーシート
平日A列の当日券を1,000円でご購入いただけます。

前言撤回。最前列かよ。しかも平日。そりゃ300円でも売りたいだろうて。
まあ、上映がはじまったらこっちのもんよ・・・と百人中百人が考えるだろうけど、そこら辺の対応もキッチリやるつもりなんでしょうか。上映中にスクリーンの真ん前で起こるスタッフと客とのセコイ攻防戦を¥30,000の部屋からシャンパンを舐めながらセレブが眺めるという。面白い映画館ですね。

*1:どうせ高田万由子とかでしょ