片腕マシンガール (2007 井口 昇)

弟を追い詰めて殺した同級生の家族(こいつらも狂っている)を殺した後、「鬼になってやった!」と夜の道を駆け抜ける八代みなせ*1のようないくつかの永井豪的場面にはぐっと来るものがあるけど、ストレートな復讐劇のエモーションは弱い。でも全編におもてなしの心がある立派な映画で、趣味が合う部分をどこかにみつけられるはず(本当ですか)。で、個人的にはドリルブラにつきる!スチルで見たときは「やってるねえ」程度だったのに××の××××をえぐった瞬間に陶然となった俺変態。でもここの血しぶきにはとくに愛を感じた。ぜいたくを言えば穂花ねえさんが極悪一辺倒でなくもっと陰影のあるキャラだったらよかったな。もっと動けそうでもあったしね。

*1:本人がパチンコ海物語のマスコットガールに選ばれたせいか知らんが、この映画事務所的になかったことになってるようだ