カンフー・パンダ (2008 ジョン・スティーブンソン マーク・オズボーン)

こちらの予想を大きく上回る本気の格闘コレオグラフィーに香港アクション(と日本アニメ)がハリウッドに消化吸収されるプロセスの最終段階をみた。カンフーの師匠(なんの動物だ。ダスティン・ホフマン)がサジを投げかけていた不肖の弟子(パンダ。ジャック・ブラック)のどうしようもない自堕落さのかげに隠された才能に気づき、煩悩を最大限に利用した修行を開始するくだりが特に素晴らしい。俺は爆笑しつつ目からなんか出るシーンがある映画に弱いのでこの映画も高評価です。アナキン役のユキヒョウがルーク役(親子じゃないけど)のパンダに倒されたあと一顧だにされないのはちょっと可哀想。ダース・ベイダーとして復活したあかつきには「そういう相手には蹴り連打をぶちこんで皮下脂肪を薄くしたところで秘孔を突けばいいのだ」と教えてあげたい。ひでぶぅ。