ジョーカーさん

これだけ話題沸騰(映画村限定。ハコは早くも150人規模にスケールダウン)だとやっぱり気になって二回目。感想はあまり変わらず。ジョーカーの挑戦を真正面から受けたふたりの敗北が一つのシルエットに収束するラストまでは序章に見える*1。それでも二回観ると「闇の騎士」の運命を背負う覚悟を固めたバットマンは、はたして次作で本作のジョーカーに匹敵する存在になりうるのか、といわれるとそうとは思えなくなってきた。今回の「ジョーカーさんショー」以上のものが出来たら相当なもんですよ。そういえば「リターンズ」のときも「ペンギン&キャットウーマン・ショー」を観せられた気がして乗れなかったんだっけ。大金持ちというだけで距離を置いてしまう俺が悪いんでしょうか。
ジョーカーさんは・・・

破滅型なのはまちがいないのでヒース・レジャーが演じる際にシド・ヴィシャスを参考にしたというのはわかりやすい話だが、人としての様子は知性と逆説の人であるライドンにより似ていると思います。PILの初期の頃とリアリティTVで虫なんか喰って人生開き直った風情のいまの彼を混ぜるとちょうどいい。ワイソーシリアッサ。

中州産業大学教授とか竹村健一をやるときのタモリのねちょねちょした口元と似ている。鉛筆マジックのくだりとかは彼と小松政夫による演芸化を希望。


「なんで笑えへんねん」

  • そしてやっぱりスコルピオっぽいよね。

*1:偉大な序章といってもいいけど