モンスターVSエイリアン 3D (2009 ロブ・レターマン コンラッド・ヴァーノン)@TOHOシネマズ六本木ヒルズSC3

この二本を続けてみたのはたまたまだけど、上記70年代SF映画へのお饅頭がこの映画にも仕込んであった。こちらは軽いくすぐり程度だけどちゃんとYAMAHAのシンセ(SY-1だったかなあ)を出すところは芸が細かい。
50フィート女、ブロブハエ ゴキブリ男、半魚人に×××(ネタバレというほどでもないが一応伏字)がチームを組み地球を狙うエイリアンと戦う、題名どおりモンスターやエイリアンが出てくる映画なら一通りパロディにしてみましたという映画。手を広げた分やや薄味になったきらいはある。あるが、3Dでみる巨大怪物の都市破壊演出があまりにも気持ちよく、円谷特撮で育ったそこのあなたならこれだけで2000円(3D代込みの入場料)払って十二分におつりがきます。いや実際におつりはこないので注意してください。 中盤に巨大昆虫怪獣とエイリアンの巨大マシンがつり橋をはさんで対峙するシーンがある。最近のつり橋崩壊アクションということでいえば地核とかゴム人間とか磁石ジジイとかが暴れる映画の前例があるが、引きと寄りの構図の見事さ、状況展開のうまさやスケール感、橋破壊のスペクタクルなど頭ひとつふたつは軽く抜く出来。後半宇宙船の中のアクションは映像的にSWお饅頭がメインになってややつまらんのですが、「エヴァ破」とこれで今年の巨大映像ジャンルは大豊作といえよう。