2008上半期ベスト

2008年も半分が終わった。早いねえ・・・といっても 実時間半年=実感2ヶ月 という感覚に慣れちゃって正直驚きもしないや。だから観ている映画の数が減っていてもなんら不思議ではないのであり、ということでこの半年に観た封切洋画59本から10本。

Foreign films
1 イースタン・プロミス (デビッド・クローネンバーグ
2 ハプニング (M・ナイト・シャマラン
3 スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 (ティム・バートン
4 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド (ポール・トーマス・アンダーソン
5 シークレット・サンシャイン (イ・チャンドン
6 ミラクル7号 (チャウ・シンチー
7 ミスト (フランク・ダラボン
8 ノーカントリー (ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
9 クローバーフィールド HAKAISHA (マット・リーヴス
10 Cleaner (レニー・ハーリン

アメリカ映画の新作がみんな黒くて大変。10位は機内上映で見たサミュエル・L・ジャクソン主演のレニー・ハーリン新作。刑事を辞めて殺人現場の掃除屋をしているエルエルが罠にはめられる、彼のフィルモグラフィでいうと「ケイヴマン」「ノー・グッド・シングス」とかのラインの地味目な犯罪サスペンスだけど監督がハーリンだからケレン味には事欠かない。無字幕液晶モニター鑑賞でやっと話の筋を追えた程度、しかも後半かなり話がグダグダになっていた様子ではあったけども役者の面子もよくて結構面白かった(はずな)ので放り込んでみる。
邦画の新作は22本しか見ていなくてここ十年では最低ペースにつき選出なし。ガンダーラも見逃した(下北の上映会場が嫌いで足が向かなかった)し、一般上映でもこれは観ておかなきゃというのを20本以上見落としている。なかでは「接吻」がよかったけど、あとは…期待していた「アフタースクール」「ぐるりのこと。」は作り手がひたすら生真面目に取り組んだ労作だっただけに尚更腹立たしく「人のセックスを笑うな」は悪くなかったけど正直「犬猫」より落ちる。
後半戦では「ホット・ファズ」「トウキョウソナタ」「BUG/バグ」「片腕マシンガール」「ハンコック」「ウォーリー」「幸せの1ページ」「きみの友だち」「トワイライトシンドローム」「たとえ明日が来なくても」「闇の子供たち」「憐 Ren」「パコと魔法の絵本」「ウォンテッド」「イントゥ・ザ・ワイルド」「グーグーだって猫である」「落下の王国」「真木栗ノ穴」「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」「トロピック・サンダー」「ホームレス中学生」「Redacted」「カムイ外伝」あたりは観るつもりだが、リストにない映画でびっくりするのが出てくる予感がする。
実は一番ドキドキして待っているのは「赤い風船」。侯孝賢のじゃなくてオリジナルのほうね。小学二年生のときに学校の講堂で見てからン十年、東宝特撮のほかに原体験と呼べる映画はこれしかない。物語も鮮やかな色彩も脳内でいつでも再生可能なのだが、もし覚えてるのと全然違ってたりしたら・・・いいきっかけだから失踪でもしてみるか。