マッハGoGoGo (2008 ワチャウスキー兄弟)

ギザホイール。 壊れたモニターでカラコレした映画として歴史に残ること確実*1の本作、この狂った色彩をダイレクトに感じなければあまり観る意味がないと思うので、どうせならDLP上映の劇場で観ることをおすすめするチカチカ。予告編で観るとおりカメラワークもガチャガチャの極致だが、手持ちカメラ風にしてリアルを装う最近のはやりからは外れたテレビゲーム感溢れるもので、これに似たのというとマリオカートとかよりはソニックなんかのほうに近いかしら。この色調整ではメーカーから確実にリテイク食らうと思うけど。最後のゴールインのシーンなんかは笑ってしまった。
ほかはあまり触れるべきところがない…アップが多い映画なのに魅力的な顔がほとんど出てこない。安定なのはジョン・グッドマンくらいでクリスティーナ・リッチもフリーキーさだけ目立ってちっともかわいく撮れてない。ストーリーはまあこれの前の三部作もよく考えるとこの程度の話だったような気がする。いまとなってはなぜこの兄弟に「バウンド」が撮れたのか謎だよ。
歌っていると途中で「ドリフのいい湯だな」に化けてしまうことで有名な(←お前だけ)主題歌が全面フィーチャーされている。けどあまりうれしくない。

*1:ウェイアンズ兄弟あたりが「色調ギャグ」というジャンルを開拓する予感