マッハ!弐(2008 パンナー・リットグライ トニー・ジャー)@109シネマズ川崎 SC5

マッハ!!!!!!!!(!は八つですよ)の続編で一応原題もONG BAK 2なんだけど、仏像はちょっとだけ。あと主演とその役名が共通してるほかは無関係の、アユタヤ王朝期が舞台の時代劇。
トム・ヤム・クン!」以降、「チョコレート・ファイター」ふくめてプラッチャヤー・ピンゲーオ(本作ではプロデュース)の殺陣の見せ方は端的にアカンと思っているので、今回殺陣のみならず共同監督に名を連ねたトニー・ジャーかましてくれるか?と期待していた。ただ本人さかなクンなみに人がよさそうなのでそこが不安ではあったのだが・・・結果
Two Thumbs Up! (Ebert & Roeper) 嘘。でもホント。
とにかくカメラと編集が超絶的体技の流れを裏切らないため、眼があきらめることなく観るべきものを追っていく。これが3,4分も続くと脳から変な汁が出てくるのがわかります。スローモーションなどギミックの入れ方も確実。現在自ら演じながらこんな芸当が出来るのはドニー・イェン(アラフォー)くらいになっていたところ、ジャーがやってくれたよ。もうアラサーだけど。
正直、今回の暗い情念をこめた役がジャーの格闘スーパースターとしてのブレイクを巻き起こすか、という点ではまだ決定版じゃないすが、この線を探ってみるのはありかな。主人公の少年期を演ずる子が一応ジャーには似ているもののはっきり言って美少年なので、「そして時は過ぎ」ジャーになっちゃうショットの微妙に残念な感じをいかに克服するか、これからが正念場だが応援しているのでがんばれジャー。
あ、あといっこだけ言っておくと「タイ・エンディング(俺命名*1」なのでかなりキョトーンとする人はする。

*1:今作では単に締めのナレーションで変なことを言っているだけなんですけど